D 2.0
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Last update Sun Dec 19 23:27:23 2010

std.complex

組み込みの cfloat, cdouble, creal, ifloat, idouble, ireal を置き換えるモジュール

Source:
std/complex.d

Authors:
Lars Tandle Kyllingstad

License:
Boost License 1.0

struct Complex(T) if (isFloatingPoint!(T));
実数型 T をベースにした複素数型

BUGS:
opAssign や opOpAssign などの演算子は参照返しをするべきですが、 現在はそうなっていません。これは、 DMD bug 2460 が修正されればただちに実装される予定です。

T re;
実部

T im;
虚部

const T abs();
絶対値を計算

const T arg();
偏角を計算

const Complex conj();
共役複素数を計算

const string toString(void delegate(const(char)[]) sink = null, string formatSpec = "%s");
複素数を文字列に変換します。

デリゲート sink が指定されていると、文字列はそこに渡され、 関数は null を返します。 それ以外の場合、文字列表現を直接返します。

出力形式は formatSpec に POSIXの%による書式指定で一つ指定することで定めます。 複素数は浮動小数点数なので、 'e', 'f', 'g', 'a', と 's' のみが使用できます。 's' を指定するとデフォルトの動作となります。 位置指定パラメタはここでは使用できません。

さらに詳細な情報は std.format のドキュメント にあります。

Complex!(CommonType!(T,U)) fromPolar(T, U)(T modulus, U argument);
絶対値と偏角から複素数を求めます。